偕楽園の桜を見ないともったいない。『水戸の桜まつり』で春を満喫

偕楽園の桜を見ないともったいない。『水戸の桜まつり』で春を満喫

偕楽園では4/1~4/15に『水戸の桜まつり』が開催されます。これは偕楽園を始め、6ヶ所の桜の名所で催される水戸市の大きなイベントです。桜並木を散歩したり夜桜見物も素敵ですし、水戸ならではの光圀公ゆかりの寺やご当地グルメも楽しめそうですね。

偕楽園でお花見

十月桜と左近桜

偕楽園では表門で出迎えてくれる十月桜と見晴らし広場の左近桜が有名ですね。左近桜の左近とは左近衛府の略称で右近衛府とともに平安時代に宮中の警固などにあたった兵士のことです。その左近の陣営に植えられていた桜を左近桜というようです。

偕楽園の左近桜は京都紫宸殿の根分けのもので昭和38年宮内庁より頒布されました。品種は白山桜で葉と花が同時に開くという特長があり白や薄いピンク、薄い紅紫色の花が咲きます。

偕楽園の桜の開花情報

十月桜の開花は名前の通り10月下旬~翌年1月上旬頃ですが、3月下旬~4月上旬は二度咲きで美しい花をつけます。見晴らし広場にある左近桜は満開になると千波湖畔からもひときわ大きく見えるようです。

偕楽園に約130本ある桜が満開の様は壮観なので開花情報をチェックしてから出かけると良さそうですね。偕楽園を管理している偕楽園公園センターが開花の状況をHPでお知らせしています。

偕楽園公園センターの開花情報はこちら

野点茶会

野点(のだて)とは野外で景色を観賞しながらお抹茶などをいただく茶会のことです。「野点でお客様をもてなすことは、定まった作法がないだけに心の配り方が難しく名人でないとできない」と、“茶聖”千利休の弟子が書いた秘伝書「南方録」に書かれています。

4/3 10時~15時 見晴らし広場にて催されるので、表千家の野点を体験してみてはいかがでしょうか。

偕楽園で歩き疲れたら

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出典: www.mito-drivein.com

【偕楽園レストハウス】
偕楽園の東門前にあり、お食事やショッピングができます。

営業時間:〔売店〕9時~17時、〔レストラン〕10時30分~17時(オーダーストップ 16時30分)※年中無休
団体様席:90名収容
駐車場:有料(市営駐車場)大型バス5台/普通車50台が駐車できます。
お問い合わせ:TEL 029-231-6711

出典: www.tv-tokyo.co.jp

【大和亭】
偕楽園の好文亭前にある大和亭では三年梅干の入った梅そばが人気のようです。梅七味(原材料:梅肉、唐辛子、青じそ、赤じそ、ごま、麻の実、食塩)を振りかけて食べるとさらに美味しく、お土産に購入する人も多いそうです。

営業時間:9時~17時(営業時間変動あり)
お問い合わせ:TEL 029-231-0268

出典: www.mito-prince.co.jp

【水戸黄門茶屋】
偕楽園東門前にある水戸黄門茶屋では梅干し大福がおすすめです。水戸市姫子の和菓子店「菓子処 五條」さんで作られています。酸っぱくて甘いので歩き疲れの疲労回復には最適ですね。

営業時間:10時~16時
お問い合わせ:TEL 029-225-6830

偕楽園について

所在地:水戸市常磐町1-3-3
交通:〔電車・バスご利用〕JR水戸駅北口 偕楽園行きバスで約20分
〔車ご利用〕常磐自動車道 水戸I.Cより約20分、北関東自動車道 茨城町東I.Cより約20分、北関東自動車道 水戸南I.Cより約20分
駐車場:事前予約は不要で、周辺にいくつか駐車場があり、収容量もたくさんあるのでぜひ利用してみてください。詳細は下記リンクからチェックすることが出来ます。

偕楽園への〔バス乗り場・駐車場一覧〕はこちら

時間:2/20~9/30 6時~19時(好文亭 9時~17時)、10/1~2/19 7時~18時(好文亭 9時~16時30分)
料金:入園無料(好文亭 大人200円(20名以上150円)、小中学生100円(20名以上80円)、満70歳以上の方は無料)
お問い合わせ:偕楽園公園センター(茨城県水戸土木事務所 偕楽園公園課) TEL 029-244-5454

偕楽園のついでに”水戸の桜まつり”

水戸市内の桜の名所

2016/4/1~4/15に「水戸の桜まつり」が開催されます。これは水戸市内の桜の名所とされる偕楽園、千波公園、桜山、桜川、水戸大師六地蔵寺、茨城県三の丸庁舎の6ヶ所で開催される人気のお祭りです。水戸の桜の見ごろは、例年3月下旬~4月上旬くらいだそうなので楽しみですね。

偕楽園や千波湖など整備状態も素晴らしいので、春の一日ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。例年、水戸の桜の名所を巡るバス「桜の名所漫遊バス」も無料で運行されるので利用するのもよさそうです。

千波公園でお花見

千波湖の桜とライトアップ

偕楽園の南東に隣接した千波湖には、ひょうたん形の湖を囲むようにソメイヨシノやエドヒガシなど約750本の桜並木があります。約3kmの桜並木の遊歩道では、お散歩やジョギング、サイクリングなどで春を感じられそうです。

珍しいブラックスワンに癒されたり、ボートに乗れば湖上からのお花見もできます。18時~22時はライトアップされるので、昼とは趣の違う桜も見られ一日満喫できるのではないでしょうか。

千波湖で歩き疲れたら

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出典: ibanavi.net

【とう粋庵】
千波公園西側駐車場の向いにある古民家レストランです。千波湖の幻想的な夜桜を眺めながらモダン懐石とワインなど楽しんでみてはいかがでしょうか。

営業時間:[月~金] 11時~14時 17時~23時 [土曜・日曜・祝日] 11時~15時 17時~23時 ※不定休(要確認)
お問い合わせ:TEL 050-5589-7948(予約専用番号)、029-305-7560(お問い合わせ専用番号)

【好文茶屋】
好文茶屋は千波公園西側駐車場のそば、千波湖沿いにある甘味処です。こちらでは期間限定(1月~5月中旬)で梅ソフトクリームがいただけます。梅肉も練り込まれた甘酸っぱい濃厚な味わい…ホッと一息つけそうですね。

営業時間:10時~16時
お問い合わせ:TEL 029-243-8731

【好文cafe】
千波公園西側駐車場のそば、千波湖沿いにあるオシャレなガラス張りのカフェです。千波湖にいるブラックスワンをイメージしたシュークリームが人気です。

営業時間:10時~21時(ラストオーダー20時30分)※季節により変動します。※年中無休
お問い合わせ:TEL 029-244-1141

千波湖について

所在地:水戸市千波町3081
交通:〔電車・バスご利用〕水戸駅北口6番バス乗り場から「千波経由バス」に乗車し『千波湖』下車
〔車ご利用〕常磐自動車道・水戸ICから約20分
※千波湖西側(水戸黄門像脇)に千波湖西有料駐車場(水戸市千波町2765)があります。
料金:無料
休日:なし
お問い合わせ:水戸市公園協会 TEL 029-244-2888

桜山公園でお花見

桜山と茨城県護国神社

偕楽園の西側に隣接した桜山公園では約370本の桜が楽しめます。護国神社周辺の桜山では水戸の桜まつりの期間、ボンボリ装飾によるライトアップが18時~22時頃行なわれ夜桜が楽しめます。

露店も出るので学生やお仕事帰りに夜桜見物をする人々にも人気があり、偕楽公園のなかではひときわ賑やかなお花見スポットのようです。

茨城県護国神社について

所在地:水戸市見川1-2-1
交通:〔電車・バスご利用〕①水戸駅北口バス乗り場4番(桜山経由)に乗車、「桜山」下車 ②水戸駅北口バス乗り場6番(千波湖経由)に乗車、「千波湖」下車
〔車ご利用〕常磐自動車道・水戸ICから約20分
料金:無料
休日:なし
お問い合わせ:茨城県護国神社 TEL 029-241-4781

桜山駐車場周辺では

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出典: kairakuen.jugem.jp

桜山公園には桜山駐車場があり、JR常磐線をまたぐ梅桜橋(ばいおうばし)を渡れば偕楽園本園へ行くことができます。梅桜橋にはエレベータがありますが、偕楽園本園側は坂が急なので車イスをご利用の場合介添者が2人以上いないと登るのが困難のようです。

桜山駐車場のそばの芝生の辺りではピクニックのようにお弁当を広げてお花見できるそうなので、ご家族連れでのんびり過ごすのも良さそうですね。

桜山駐車場について

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出典: 4travel.jp

桜山駐車場は第一・第二・第三と3か所駐車場があります。第一駐車場は桜山に隣接し普270台・障4台が駐車できトイレも有ります。偕楽園へ渡る梅桜橋に比較的近いのは、第二・第三駐車場です。第二駐車場には普149台・障4台、第三駐車場には普66台・障4台が駐車できます。

お問い合わせ先:偕楽園公園センター TEL 029-244-5454
※普→普通自動車、障→障害者専用

桜川駐車場について

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出典: www.coza4.com

桜川駐車場は好文橋の近くにあります。駐車場そばの四季の原はなだらかに広がる芝生広場で、四季の花を観賞しながら解放感に浸るとリフレッシュできそうですね。

桜川駐車場から偕楽園本園の梅園辺りまでの目安は徒歩約25分です。普通自動車295台・障害者専用6台が駐車できます。
お問い合わせ先:偕楽園公園センター TEL 029-244-5454

桜川でお花見(駅南小橋~美都里橋)

桜川沿いを散策

水戸の桜の名所のひとつである桜川では、約250本の桜が見られます。JR水戸駅南口から徒歩10分ほどの桜川にかかる駅南小橋から美都里橋間では桜まつりが開催されます。

桜並木の遊歩道の他に川沿いにもレンガの歩道があるので、野鳥などをすぐ近くで見ることができますよ。心穏やかなひとときを過ごせそうですね。18時~22時頃はボンボリ装飾によるライトアップがあり夜桜も楽しめます。

水戸大師六地蔵寺でお花見

光圀公ゆかりの寺

安産子育ての霊場である六地蔵寺は、そのご利益の他にも桜の名所として有名で約25本の桜が見られます。水戸藩の第2代藩主徳川光圀公ゆかりの寺で、境内の地蔵堂と旧法宝蔵は光圀公によって建立されました。

六地蔵とは、地蔵堂に祀られた地蔵菩薩の両脇に並んでいる六体の地蔵尊のことです。なぜ六体かというと、仏教の六道輪廻の思想に基づき「六道を六種の地蔵が救う」とする説から発しているといわれています。

六地蔵寺の灌仏会(かんぶつえ)

光圀公が鑑賞した桜の子孫といわれている樹齢200年の壮麗なしだれ桜は、4/8に開かれる灌仏会(かんぶつえ。釈迦の誕生を祝う仏教行事)の頃が見ごろだそうです。お寺で振る舞われる甘茶を頂きながらのお花見は、心安らぐ落ち着いた時間になりそうですね。

六地蔵寺について

所在地:水戸市六反田町767
交通:〔電車・バスご利用〕JR常磐線水戸駅北口バスターミナル3番(東前又は塩崎経由バス)に乗車し「六地蔵寺入口」下車
〔車ご利用〕北関東自動車道・水戸大洗ICから約5分(140台駐車可能 大型バスも可)
料金:無料
休日:なし
※4/1~4/15は6:00~18:00以外の時間は境内に入れません。
問い合わせ:水戸大師六地蔵寺 TEL 029-269-2211

茨城県三の丸庁舎でお花見

近世ゴシック建築の三の丸庁舎

昭和5年に建てられた茨城県三の丸庁舎(旧茨城県庁本庁舎)はレンガ張りのおしゃれな建物で、映画やドラマのロケでよく使われるそうです。数々の映画賞で話題となった『天空の蜂』もここでロケが行われました。

JR水戸駅を北へ徒歩10分ほどの所にあります。
所在地:茨城県水戸市三の丸1-5-38

三の丸庁舎の駐車場:8時30分~21時30分(入場できるのは21時まで)、入庫から30分以内は無料
隣接する茨城県立図書館の駐車場:平日 8時45分~20時30分、土日祝:8時45分~17時30分、66台分駐車可能(うち2台分は車イス専用)

三の丸庁舎周辺の桜

三の丸庁舎の西側には水戸城の空堀跡があり、その車道側にソメイヨシノやしだれ桜などの桜並木が連なっています。18時~22時は美しくライトアップされるようです。

東側の弘道館公園には梅とともに桜も植えられています。シートなどを敷き座ってお花見するならこちらの方が良さそうです。この一帯では約70本の桜が楽しめ、屋台なども出て賑やかに水戸の桜まつりが催されます。

水戸市内の桜の名所でお花見

大串貝塚ふれあい公園の桜

縄文時代の大串貝塚を整備した公園で、高さ15メートル以上もある白いダイダラボウ像がシンボルです。園内には約100本の桜が植えられており、入口では大きな桜の木が出迎えてくれます。

ダイダラボウ像の展望台からは、他では体験できないほど間近で桜を見ることができるそうですよ。

大串貝塚ふれあい公園について

所在地:茨城県水戸市塩崎町1010
交通:〔電車・バスご利用〕JR水戸駅からバス25分、水戸市役所常澄庁舎前下車徒歩10分
〔車ご利用〕常磐自動車道・水戸ICから40分、東水戸道路・水戸大洗ICから3分(無料駐車場有)

開園時間:9時~21時(園内施設は9時~16時15分)
※夜はライトアップがあります。
休園日:なし(園内施設は月曜日(祝日の場合はその翌日)、12/29~1/3)
お問い合わせ:水戸市埋蔵文化財センター(月曜休館)TEL/FAX 029-269-5090、メール okusi.fureai.park@city.mito.lg.jp

内原渡満道路の桜

昭和17年以降に「満蒙開拓青少年義勇軍」が創設され15歳~18歳くらいの少年で組織されていました。彼らの位置づけは「兵士予備軍」であり、農業実習とともに軍事教練を内原で受けていました。

その多くは二度と日本へ戻れなかったという彼らが満州へ旅立つ時に行進したのが内原渡満道路だそうです。この道路沿いに約40本の桜が植えられています。

黄門様の漫遊さくら堤の桜

那珂川河川敷には水戸市や三の丸の新しいシンボル作りなどのために「水戸黄門さんの漫遊」にちなんで整備された桜堤があり、たくさんの種類の桜が27本植えられています。青柳公園市民体育館そばのホーリーピッチ(水戸市のサッカー専用練習場)が見える堤防沿いにあるそうです。

コツ・ポイント

水戸は2月の「梅まつり」に始まって「桜まつり」「つつじまつり」「あじさいまつり」…と花に触れる機会がとても多い素敵な市ですね。とくに「桜まつり」は気候が少し暖かくなってわくわくする春を感じられそうです。偕楽園や千波湖だけではなく他の桜の名所にも足を延ばすと、なにか新しい発見があるかもしれませんね。

この記事を書いた人

ビュッフェ編集部