明石公園で楽しむさくら名所100選の桜。剛ノ池から見る格別の景色
日本「さくら名所100選の地」にも選ばれている明石公園は、毎年、春になると約1000本もの桜が見事に咲き誇ります。桜の開花期間中は例年約16万人が訪れるほど人気のスポットですが、明石公園や明石市は子どもといっても楽しめる場所なのでしょうか?明石公園の桜はもちろん、明石市を満喫するおすすめコースを紹介します。
明石公園(あかしこうえん)ってどんな場所?
明石公園について
兵庫県立明石公園は、兵庫県明石市にある兵庫県立の都市公園です。六甲山系の西端、赤松山台地にのこる明石城跡を中心につくられ、園内には櫓や堀、石垣といった城跡とともに各種スポーツ施設や公立図書館などの文化施設が点在します。
面積は、54.8ヘクタールでこれは東京ドームの11.5個分となります。
本丸と北側の桜堀周辺は都市緑化植物園区域とされ樹木が生い茂り、本丸の南は西芝生広場が、桜堀の北西には広い剛ノ池が広がります。二ノ丸の南には宮本武蔵作とされる日本庭園が整備され2003年から公開されています。
平山城である明石城本丸からは、明石駅前に立ち並ぶビルの向こう側に淡路島が見え、東は明石海峡大橋等を全貌できます。
明石公園までのアクセス法
【電車で】
▶︎新幹線「西明石駅」よりJR「明石駅」まで5分
▶︎JR・山陽、各「明石駅」より徒歩5分
東京駅からのアクセスとしては、東海道山陽新幹線で新大阪駅まで、JR・東海道山陽線に乗り替え、明石駅で下車する方法になります。明石駅から公園までは、徒歩で到着できます。所要時間は3時間半弱となります。
【車で】
▶︎第二神明道路「大蔵谷I.C」より約10分
▶︎第二神明道路「玉津I.C」より約15分
公園内の駐車場は協会駐車場と県営駐車場の二カ所があります。駐車場の営業時間は両箇所とも7:30~21:00です。
明石公園の基本情報
▶︎所在地:明石市明石公園1-27
▶︎面積:54.8ha
▶︎開設年月日:大正7年(1918年)4月15日
▶︎入園料:無料(一部有料施設あり)
兵庫県明石市ってどんなまち?
兵庫県明石市の基本情報
出典: en.wikipedia.org
明石市は、兵庫県の南部に位置し、東西の距離は15.6キロメートル、南北は9.4キロメートルと東西に細長い形で、面積は49.42平方キロメートルあります。
人口は約29万人の中規模地方都市で、市の花は「キク」、市の木に「キンモクセイ」が使われています。
国際姉妹都市は、カリフォルニア州サンフランシスコに近いボレホ市、そして友好都市として北京と上海の間に位置する、中華人民共和国 江蘇省(こうそしょう) 無錫市(むしゃくし)と国際親交を深めています。
子午線にある天文科学館がある「時のまち」
明石市は日本の標準時である、東経135度日本標準時子午線が通っている場所で、天文科学館があります。地上54mにある高塔に設置された天文科学館の大きな時計が、正しい日本の基準時間を教えてくれます。
この日本標準時の基準となる東経135度子午線は、明石市を含む12市を通っています。明石市は、明治43年に日本で最初に標識を建てたことから「子午線のまち」といわれています。
日本国内・現役最古のプラネタリウムがある
時のまちのシンボル「市立天文科学館」には、日本国内では現役最古、世界でも5番目に古い歴史をもつプラネタリウムが稼働しており、専門の職員による生の肉声での解説は、聞く人々を星空とロマンの世界へと誘います。
明石市天文科学館では、期間ごとにテーマが変わる子ども向けの「キッズプラネタリウム」のプログラムも週末に開催しています。
天体観望会やプラネタリウムコンサートなどの特別催事を除き、子どものプラネタリウム観覧は無料です。花見と兼ねて、子どもが喜べるアクティブティーになりそうですね。
明石海峡大橋が一望できる
瀬戸内海に面し東西15.6kmの海岸線を持つ明石市は、世界最長の吊り橋「明石海峡大橋」が一望できる大蔵海岸など風光明媚な「海峡のまち」として、産業、文化など様々な分野に海の恵みを受けています。
明石焼きがルーツのまち
明石市に来たらぜひ食べてみたいのが、明石名物、「明石焼き」です。明石焼は、玉子とダシ汁をたっぷり使い、ふっくらと柔らかく焼きあげた、たこ焼きに似た形状の食べ物です。衣とこりっとしたタコの歯ごたえが特徴で、ダシに浸して食べます。
何度でも食べたくなる明石ならではの絶品料理として、地元の人のみならず多くの観光客からも大人気です。「明石焼」は、地元では「玉子焼」とも呼ばれ大阪のタコ焼きのルーツだともいわれています。
明石公園で楽しめるおすすめスポット
本丸跡
明石城跡に作られた明石公園ですが、明石城はもともと徳川家康の曾孫で明石、三木、加古、加東の四郡10万石を領した小笠原忠真が将軍家と姫路藩本多家の強い支援をうけて築いた城でした。
明治維新で大半は取り壊されましたが、巽櫓(たつみやぐら)と坤櫓(ひつじさるやぐら)が本丸跡に残されています。また、平成12年(2000)春には両櫓を結ぶ土塀を100年ぶりに復元、美しい姿が蘇りました。せっかく明石公園に訪ずれるのであれば、この歴史的建造物を楽しみましょう。
芝生公園
城跡を望む広場で、ピクニックに最適の場所です。園内合わせて1.4ヘクタールにもなる広々とした芝生の上を子どもも自由に走り回って、アウトドアを満喫できます。
バラ園
東芝生広場の北側に約600本のバラを誇るバラ園があります。1年に春と秋の2回、バラの花を楽しむことができます。桜の季節は通常バラより早いですが、立ち寄ってみると、早咲きのバラを楽しめるかもしれません。
子ども広場
回転式遊具やスプリング遊具など、幼児及び低学年向け遊具が揃ったプレイグランドです。公園正面入り口からは、ベビーカーでも楽に入ってこれるため、ストローラーで移動のママも楽々アアクセスができます。
子どもの村
木製遊具や長いすべり台、キリンぶらんこがあるほか、大きな砂場もあり、幼稚園児くらいの子どもがいる家族はぴったりです。西芝生公園近くにある「子ども広場」と同様、子どもと一緒ならぜひチェックしたいプレイグランドです。
剛ノ池
公園の中にある池の中でもっとも広く2.9ヘクタールに広がるのが「剛ノ池」です。ここには数多くのカモが飛来してくるため、池の周りを散歩しながらカモをはじめとした野鳥や昆虫、魚などの生態観察も楽しめます。
ボート乗り場もあるため、天気の良い春の日だったら、子どもと一緒にボートを乗りながら、池の周りの桜鑑賞を楽しめそうです。
お出かけ前の前準備。子どもと一緒のお花見で注意したいこと
迷子対策をしておく
桜の開花期間中は例年約16万人が訪れる明石公園など、人気の花見スポットはどうしても混雑が避けられません。子どもと一緒なら、なるべく混雑しない平日の午前中などを見計らって花見を計画するのが利用ですが、パパも一緒に外出できる週末などの場合は、子どもから目を離さないように常に気を付けておきましょう。
目立ちやすい色やデザインのジャケットやシャツなどを着用させておくと、遠目でも分かりやすく、芝の上で走り回って遊んでいるときでもすぐに視界に入りやすいため、おすすめです。
公園に着いた時点で、目に付きやすい場所を選び「もしママやパパからはぐれたらここで会おうね」と約束しておくのもアイデアです。
着いたら公園内のトイレの場所を把握
お花見会場付近のトイレは混雑する可能性が高いので、なるだけ水分を与えすぎないように、早めに声をかけてあげて、並んで待っても間に合う状況作りをしましょう。おむつが取れていない場合は、どこでダイパーチェンジが可能なのか、あらかじめ調べておくと慌てずに対応ができます。
防寒対策にも気を使って
ぽかぽか陽気の春日和もありますが、少し曇っただけでも、急に寒くなってしまうがお花見の季節です。子ども用のブランケットや、厚めの上着、断熱素材の敷物、カイロを用意するなど、寒さ対策にも気を使ってあげましょう。
ストローラーを持参するならコンパクトで折りたたみしやすいものを
電車で移動する際や、公園内でもお花見の季節はどうしても混雑しがちです。コンパクトなサイズで、さっと折りたたみができるストローラーだったら、人混みの中で移動する場合もスムーズに行動ができます。
明石公園の桜について
桜の開花や見ごろは?
明石公園の例年の桜の見ごろは、関東地方と同じく3月下旬~4月上旬にかけてが通例です。各年の気象条件によって、開花時期は変わってきますので、毎年、月初旬あたりに詳しい開花時期を調べるようにしましょう。
明石公園の桜の種類や本数は?
全国「さくらの名所100選の地」に選ばれた都市公園である明石公園の桜は、例年3月下旬から4月上旬にかけて、剛ノ池付近を中心に約1,000本のソメイヨシノが咲き誇ります。
夜間のライトアップは?
明石公園では、夜間に桜を楽しめるライトアップの設置はありません。ただ、夜間でも公園は解放されているため、日が沈みかけた夕暮れどきなどに旦那さまと一緒に散歩してみるのも、淡い光に浮かぶ桜の花を満喫できそうです。
たとえ桜の綺麗な季節でも、日没後の公園をひとりで歩くのは避けましょう。
明石公園内のおすすめ桜スポット
桜を見るなら剛ノ池周辺
明石公園の桜は、約1000本剛ノ池を囲むように咲きます。天気の良い日にお花見をするならこの剛ノ池が見える芝生の上でピクニック形式を取ると気持ちよさそうです。また、剛ノ池ではボート乗り場もありますので、ボートに乗りながら、池の周りに咲き誇る桜を眺めることもできます。
子どもと一緒ならチェックしたい明石公園の施設について
多目的トイレは8つ
ダイバーチェンジができる多目的トイレは園内に全部で8つあります。園内に着いたら最寄りのトイレの位置を確認しておくことで、子どもがトイレに行きたくなっても慌てずに対応できます。
売店は?
公園正門入り口横にあるコンビニエンスストアでは、飲み物を買ったり、イートインできるスペースもあります。店内にはカフェテラスも設置されており、ここから園内のお城を眺めることもできます。
公園に入る前に寄って、ピクニックで食べるものを買ったりできるため、お弁当の用意ができなかった場合でも利用でき便利ですね。
また、剛ノ池ボート乗り場にも、売店が設置されています。
明石公園の桜まつりについて
毎年4月上旬の週末、桜の開花に合わせて二日の間、明石城の周りでイベントが行われます。明石城跡の公園らしく鎧試着イベントや、桜ネイル・メイク体験など、子どもが喜びそうなイベントをはじめ、たくさんの売店や太鼓ステージがまつりを盛り上げます。
今年(2016)の正式な情報はまだ、出ていませんが、桜の開花が予想される4月の第一土日である可能性が高いとされます。
明石公園の桜の詳しい開花状況を知りたいならココ
開花状況をチェックできるサイトを利用しよう!
明石公園の開花状況を調べるのに、情報サイトを賢く利用しましょう。通常3月下旬には開花する桜ですが、その年の気象条件によって細かく変わってきます。
下のリンクは「日本気象協会 tenki.jp」の桜開花情報が分かるウェブサイトです。明石公園の桜の開花状況や見頃時期、営業時間、交通アクセスなどの情報が掲載されています。現在のつぼみの様子など、新しい情報が毎日のようにアップデートされるため、桜開花が近づいたらチェックしたいウェブサイトになります。
公園付近の天気情報も調べておこう
お花見のプランをたてる場合は、あらかじめその日の天気や気温のチェックもしておきましょう。下にリンクがあるお天気情報は、公園の気温や降水量、風向も一目で分かるため、お出かけ前にひと調べしておくと便利です。
コツ・ポイント
兵庫県明石市にある明石公園は、日本「さくら名所100選の地」にも選ばれており、毎年、春になると約1000本もの桜が見事に咲き誇る見逃せない桜の名所です。駅からも徒歩圏内になるため、遠方からでもアクセスが至って簡単なので、今年は家族でちょっと遠出してお花見を楽しもう、という家族でもぴったりの場所になります。明石城跡に残る地元に愛される広大な公園をぜひ満喫してください。