国立の桜並木は穴場スポット。家族で気軽に「お散歩花見」へGo

国立の桜並木は穴場スポット。家族で気軽に「お散歩花見」へGo

国立高校や一橋大学などの学園が有名な文教都市「国立」。閑静な住宅街と学生街のイメージが強いと思いますが、実はこの国立周辺は桜の名所でもあるのです。都内の有名なお花見スポットはどこも人気で人がいっぱい!そんなときは、絶好の穴場スポット「国立」でお散歩がてらの花見をしてみませんか。

国立の桜並木はお花見の「隠れた名所」

閑静な住宅地・学生街の「国立」

JR中央線「国立駅」は、中央線快速で新宿から33分のところにあります。「国分寺」と「立川」の間にあるからという理由で「国立」と名付けられたそう。閑静な住宅街であり、近くには国立(くにたち)高校や一橋大学、国立音大などの名門校があるので若い学生たちでにぎわう街でもあります。

周辺に住む学生や若いファミリー層の生活スタイルを彩るおしゃれな雑貨屋さんやカフェが立ち並び、「憧れの街」「住みたい街」ランキングではいつも上位にランクインする街なんです。

意外と知られていない桜の名所

1204kuni3511

東京都内にはたくさんの桜の名所があります。とくに23区内では、お花見シーズンには大きな公園などに人が集中!小さい子どもがいる家庭では、なかなかゆっくりとお花見できませんよね。

そんな中、国立は都心から電車で数十分という立地にありながら、意外と知られていない桜の名所でもあるのです。

駅を出たらすぐに桜並木が

1204kuni3411

写真は、国立駅構内から見た大学通りの桜並木です。このように、駅を出るとすぐに桜並木が始まっています。

子連れで電車でお花見に行って、駅からさらにたくさん歩いてやっとお花見会場、では疲れてしまいますよね。国立は、駅を出るとすぐにお花見ができるという、子連れファミリーにやさしいお花見スポットなんです。

2本の並木道に約350本の見事な桜

国立駅前から一橋大学に南北に延びる「大学通り」と、その先に東西に交差する「さくら通り」の二本の並木には、ソメイヨシノ、カンザクラ、ヤエシダレザクラ、オオシマザクラ、ヤマザクラなど約350本の桜が咲き誇ります。

歩いている間中、美しい桜を楽しむことができるんです。

子連れで気軽に「お散歩花見」がおすすめ

ずらっと並ぶ桜並木は、道路の歩道に沿って立ち並んでいます。ですから、敷物を敷いてお弁当を食べる形のお花見ではなく、並木道をのんびり歩きながら桜を楽しむスタイルがおすすめです。

敷物を敷いてゆっくりするお花見はお弁当の楽しみがあるけれど、小さい子ども連れで行くと場所取りで苦労したり、子どもが早々にぐずってしまったりと、ちょっと大変ですね。こちらはそのような心配がなく、サッと行って、お散歩気分で桜を楽しんだらサッと帰れる、子連れにはもってこいのお花見スタイルです。

国立駅~一橋大学の「大学通り」

国立駅近くの大きな桜並木は2本。まずは駅から南北に伸びる「大学通り」の特徴を見ていきましょう。

駅から大学へ続く桜並木をのんびりお散歩

1204kuni2011

国立駅周辺の2大桜並木のうち、駅からまっすぐ伸びているのは「大学通り」。駅前から始まる桜並木が、約1km先の一橋大学まで続いています。

飛行機の滑走路として使われていたという、広くてまっすぐな道。歩きやすくて、ゆっくりお散歩にはピッタリです。

一橋大学も見事な桜でいっぱい

Maxresdefault

大学通りにあるのは名門「一橋大学」。古く美しい建物が目を引く、朝ドラ「梅ちゃん先生」にも登場した優雅なキャンパスです。

この一橋大学自体も桜の名所。正門のソメイヨシノは絶好の撮影スポットで、この桜を撮りに集まるカメラマンも多いのだとか。学内にもたくさんの桜がありますが、キャンパスに入れるかどうかは、事前に確認した方がよいですね。

カフェやショップも充実

E76493c2 s

駅から大学への通学の道なだけあって、学生さんが立ち寄りたくなるおしゃれなお店がたくさん並んでいるのも特徴です。明るくて開放的なカフェ、古着やインテリア雑貨のショップなど、思わずのぞいてみたくなる素敵なお店がたくさん。

駅前にも飲食店や雑貨屋さんがたくさんあるので、思わず寄ってみたくなること間違いなしです。

東西に延びる「さくら通り」

大学通りの先に、東西に交差した桜並木が「さくら通り」。こちらも美しい「桜のトンネル」として有名なんです。

約1700mの桜並木をのんびりお散歩

大学通りの桜並木を越えた先と東西に交差しているのが、約1700mの「さくら通り」。車道に大きく枝がせり出して、車で通ると「桜のトンネル」になり、とても素敵なんです。

もちろん、両脇の歩道も素晴らしいお花見ロードです。ゆっくりのんびり桜を楽しみながら歩けば、あっという間に歩き切ってしまいそうですね。

癒しのスポット「ママ下湧水公園」でひと休み

さくら通りからちょっと行ったところにある「ママ下湧水公園」は、東京の湧水57選に選ばれている、緑豊かな癒しスポット。「ママ」とは「崖」のことを指し、崖下に清らかな湧き水が流れているそうです。昔はこの水を利用したワサビ田が広がっていたとか。

都会ではなかなか見ることのできない自然の緑と湧水でリフレッシュしてみたいですね。

ママ下湧水公園 情報サイト

家族で楽しめるイベントも

国立駅から約2km、さくら通り沿いにある「谷保第三公園」では、毎年桜の時期に、商工会議所主催の「くにたちさくらフェスティバル」が開かれています。さまざまな団体のイベントや屋台などが並び、家族で楽しめるお祭りということで大人気のようです。

食べ物の屋台が出ていれば、ちょっとつまむこともできますね。お散歩花見の途中での休憩にピッタリです。

2016年は4月2(土)・3(日)日の二日間行なわれる模様です。

第39回くにたちさくらフェスティバル詳細

国立の桜 開花予想&見所

国立方面の桜 開花予想は?

国立方面の桜の開花予想は、都心の桜とは違い、国立に近い「八王子」の予想が参考になります。2016年の開花予想では、3月25日が開花日。都心より少し遅めになるので注意しましょう。

お花見の予定を立てるときは、こまめに開花予想やお天気をチェックしておきたいものですね。

絶好の撮影スポットは「大学通りの歩道橋」

20150402 1 1

出典: happyspot.jp

お花見に行くと、きれいな桜の写真をたくさん撮りたくなりますよね。スマホ片手に、あるいはちょっといいデジタル一眼レフを提げて、この一瞬の思い出を残したいものです。

ただ、並木を歩きながらの撮影は危険ですし、周囲の人たちへの迷惑にもなりますので避けたほうがいいですね。国立の桜並木をきれいに撮影する人気スポットは、大学通りにある歩道橋の上。ここから撮る桜の写真は、メディアなどでも多く使われるほど人気なのだそうですよ。

20150402 1 2

出典: happyspot.jp

一番きれいに撮れると人気のスポットは、やはり歩道橋の真ん中。休日など花見客で混雑する時は、この歩道橋も多くの人でいっぱいになるそうです。

ただ、皆さんマナーを守ってゆっくり整然と歩き、きちんと中央の撮影スポットまでたどりつけるようです。混雑しているときに小さいお子さんを連れての撮影は危ないかもしれませんが、人が少ないときならチャレンジしてみるのもいいですね。周りをよく見てマナーを守って撮影しましょう。

国立駅周辺はケーキ屋さん充実!

お散歩花見で歩き疲れたら、ちょっと甘いものが欲しくなります。おしゃれな街にはおしゃれなケーキ屋さんがいっぱい!人気のお店をご紹介します。

レ・アントルメ国立

大学通りを駅から一橋大学の方へ歩き、一橋大学を越えたところにあるケーキショップ。本場フランス仕込みのマカロンが有名なお店です。もちろんケーキもとってもおいしく、パンや紅茶も評判なんですよ。お土産に焼き菓子もおすすめだそうです。

お店の外観もとてもおしゃれで、月9などのドラマの撮影にも使われるそう。お花見ついでにぜひ立ち寄ってみたいケーキ屋さんです。

レ・アントルメ国立 公式サイト

ア・ビアント国立店

さくら通り沿いにあるケーキ屋さん。大きなショーケースにたくさんのケーキが並びます。小さなイートインスペースがあって、セルフサービスのドリンクとともにその場でいただくこともできますよ。

ケーキは上質なのに、ひとつ200~300円台とお値段が抑え目なところもうれしいポイントですね。

食べログ「ア・ビアント国立店」

白十字

91

出典: mainichi.jp

国立駅南口から徒歩3分、大学通りにある老舗のケーキ屋さんです。お店の中で食べることもできますし、テラスではコンサートが開かれることもあるんだそう。人気メニューは「クレープセット」。シュークリームやチョコレートもおいしいと評判です。

2階席から桜を見ることもできるようなので、歩き疲れた足を休ませるのにもピッタリのケーキ屋さんです。

白十字 公式サイト

アルブル菓子店

大学通りを駅から20分程歩いたところにある、無添加ケーキのお店です。国産素材やオーガニック素材にこだわっていて、小さな子どもにも安心して食べさせられそうなお店ですね。

色とりどりのケーキはもちろんのこと、中でも有機バニラのシュークリームは、注文してからカスタードクリームを詰めてくれるので、でき立ての美味しさが楽しめる人気メニュー。またフィナンシェやガレットなどの焼き菓子もおいしいと評判です。

アルブル菓子店 公式サイト

雑貨のセレクトショップも見逃せない

nonowa国立

150808 nonowa kunitachi sound design avc solution01

出典: www.tmlg.co.jp

国立駅直結のショッピングモール。おしゃれなセレクトショップやカフェが充実しています。ベーカリーやブックストア、ステーショナリーや和雑貨など、目移りしそうなくらい。帰りの電車に乗る前に立ち寄ってみたいですね。

また「まちの総合案内サービス nonowa国立コンシェルジュ」では駅や商業施設、地域イベント、観光情報等について案内してくれるので、お花見前に立ち寄って情報をゲットしておくのもおすすめです。

nonowa国立公式サイト

レッドバロウ駅前店

駅前にあるアンティーク雑貨のお店。一点もののアンティーク雑貨は、時代を経て風合いを増した素敵なものばかりです。

また、大学通り沿いにある「レッドバロウ大学通り店」はテディベア専門店。本格的なテディベアがずらりと並んだ様子は圧巻です。

レッドバロウ 公式サイト

アグレアブル ミュゼ

1階は雑貨屋さんで、リネンの洋服やインナーウェア、靴やバッグや雑貨など、こだわりの商品がそろいます。2階は靴を脱いで上がるカフェになっているので、ゆっくりくつろぎの時間を過ごすのも素敵ですね。

アグレアブル ミュゼ 公式サイト

アクセスは公共交通機関のご利用がおすすめ

桜並木は車の通りに沿っていますが、お花見の時期は混雑が予想されます。また駅前という立地上、駐車場もほとんど望めません。駅前の通りですから、やはり電車など公共交通機関でのアクセスがおすすめです。

JR中央線「国立」駅
新宿駅から快速で33分・東京駅から快速で47分・八王子駅から14分

電車で「昭和記念公園」へ桜のはしごも

国立駅からJR中央線で1駅行けば、桜の名所、昭和記念公園の最寄駅「立川」駅に。車で行くと道だけでなく駐車場も大変込み合うので、電車で行くのがおすすめです。

また、さくら通り沿いにJR南武線の谷保駅や矢川駅があるので、そこから南武線で立川駅に行くこともできます。身軽に桜のはしごができるのも、電車ならではの楽しみ方ですね。

電車好きキッズは徒歩5分「ひかりプラザ」へ

桜のはかない美しさを愛でるお花見は、どちらかというと大人の楽しみ。子どもたちは、もっと自分たちの世界を楽しみたいと思っているかもしれませんよね。特に男の子は「花なんてつまんない」と早々に飽きてしまうことも……。

そんな、お花見に退屈したキッズにおすすめなのは、国立駅北口徒歩5分のところにある鉄道資料館「ひかりプラザ」。実物の0系新幹線車両を使った資料室や、新幹線の運転台に座ることもできる、無料の新幹線博物館です。

電車好きのキッズも、子どものころ電車の運転手になりたかったパパも一緒に楽しめるので、お花見の後のごほうびスポットとして立ち寄ってみてはいかがでしょう。

「ひかりプラザ」詳細はこちら

コツ・ポイント

東京都内のお花見穴場スポット「国立」は、美しい桜並木を眺めながら歩く「お散歩スタイル」のお花見がおすすめです。平日は本当に空いているという声もあり、子ども連れでちょこっと桜を見に行こう!というときにピッタリですね。お弁当を持って行くお花見ではないので、お花見を楽しんだ後で駅周辺の飲食店でお食事、などのプランもよさそうです。ラフで気軽なお花見に、ぜひ国立の桜並木を楽しんでくださいね。

この記事を書いた人

ビュッフェ編集部