実践・エコカラットをDIY。自分で貼る準備から工程まで大公開
エコカラットをDIYで貼る人が増えています。人気の秘密は一般的なタイルを貼るより簡単にできること。しかし実際に行うにはエコカラットはもちろん、工具などの購入も必要になるため悩むものです。まずは自分にもできそうか、実践した工程を見てみましょう。
エコカラットをDIYしてみよう
だいぶ普及してきたエコカラット。特に一軒家を建てる際にハウスメーカーから紹介があったり、新築マンションのオプション会で知る人が多いとか。しかし既存の家にもぜひリフォームで利用したい優れものですので、要チェックです。
エコカラットとは
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そもそも「エコカラット」とは何なのでしょうか?エコカラットは株式会社LIXIL(リクシル)から発売されている内装壁材です。粘土鉱物などの微細な孔を持つ原料を、焼成して作られています。
空気を美しく整え、見た目もインテリアが格段に素敵になると、発売以来大人気の商品となっているインテリア壁材です。
気になるDIYの評判は
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エコカラットのDIYに興味がある人の多くが気になっているは、実際に行った人の感想と仕上がり。業者に依頼するより安くできること、お得感と満足感があるとの意見が多数です。
中には想像以上に大変で、苦労したという意見も。実際の工程をよくご確認してから手配をした方が安心です。
エコカラットはどこで買えるの?
リフォーム会社を利用する場合は手配してもらう形になりますが、個人でDIYする場合は自分で手配することになります。一番簡単に手に入るのは、ネット通販を利用すること。AMAZONや楽天などでも多く販売されていますし、個人の通信販売サイトを運営している建材屋さんも多いです。
ホームセンターでの取扱もありますが、取扱店も少なく、種類も少ない場合が多いのが現状です。
エコカラットのメリット
生活臭を感じない空間に
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エコカラットは臭いの元を吸着する働きがあります。臭いを分解するわけではありませんが、吸い込んだ臭いは換気のときにゆっくりと放出。一度に吐き出すことはないので、空気中の臭いが低減されます。
まったく臭いがなくなるほど強力な消臭効果はありませんが、臭いを感じにくい空間に。
押し入れやクローゼットの湿気を取る
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市販の吸湿剤は水が溜まったら交換が必要ですが、エコカラットは交換の必要はありません。湿度が高いと湿気を吸収し、乾燥を感じると逆に吸い込んだ湿気を再び室内に放出。湿度を取り除くというよりは、常に快適な湿度に調整してくれる特徴があります。
靴や靴箱の消臭で玄関をリフレッシュ
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エコカラットは玄関や靴箱にも最適。お客様が来たとき、最初に気になるのは玄関の臭い。特に靴の臭いは気になるものです。短調になりがちな玄関や廊下のアクセントにもおすすめ。換気のしづらいマンションのオプションなどでも、多く取り入れられています。
インテリアのアクセントに人気
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エコカラットはカラーバリエーションも豊富。リビング一角のコーナー作りや明るい子ども部屋作りに、アクセントとしてエコカラットを利用しても。タイル調やウッド調などさまざまなデザインもありますので、単調な壁に表情が生まれます。
肌や喉の乾燥を防ぐ
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エコカラットは寝室にも適しています。乾燥する時期はエコカラットが湿気を放出してくれるので、冬の気になる乾燥にも最適。ある程度の広い面積に施工する必要はありますが、翌朝の体調がよく感じることも。
同じく湿気を調整してくれる珪藻土の、4~5倍の効果があるともいわれています。
寝室の結露対策に
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結露の発生が気になる寝室にもおすすめ。多湿は結露だけではなくカビやダニの原因にも。エコカラットで、繁殖を抑えることが期待できます。エコカラットに頼り過ぎは禁物。換気をまったくしなくて大丈夫というわけではありませんので、日々の換気と合わせて活用しましょう。
エコカラットをDIYするメリット
リフォーム会社に頼むか自分でDIYするかは、はじめは本当に迷うものです。いろいろな側面から検討して、後悔のない選択をしましょう。
メリット1.業者の施工費より安い価格
当然ながらリフォーム会社に依頼するより、トータルでお得です。リフォーム会社に依頼すると材料費と同額程度の施工費がかかります。自分でやればその部分が浮きますが、はじめての場合はある程度工具を準備するための費用がかかります。
また仕上がりのクオリティでは、やはりプロに軍配が上がることが多いです。
メリット2.イメージ通りに仕上がる
少し個性的にエコカラットを貼りたいとき、自分でDIYすると途中でイメージに合わせて施工範囲を変えたり、様子を見ながら進められます。
またかなり狭い範囲に貼りたい場合であっても、リフォーム会社に依頼すると最低限の人件費など固定費部分は一律でかかります。狭い範囲ほど自分でも気負い無くできるので、DIYがおすすめです。
メリット3.満足感と愛着が違う
DIYの醍醐味は何といってもその出来上がったときの満足感。自分で貼った壁は愛着もひとしおです。ゲストが来るたびについ自慢したくなるほど、エコカラットを貼った壁は素敵に変身します。
出来上がったエコカラットの壁を見ながら、「業者に頼んでいたら……」と考えてお得感を感じるものです。しかしDIYであっても、長く暮らす家の壁ですから、ある程度のレベルには仕上げましょう。
まずは”狭い範囲”からトライしよう
エコカラットは一般的なクロスに比べて高額です。上手に貼れるか心配な方は、まずは玄関のニッチやトイレ、またアクセント使いとして狭い範囲に貼ってみましょう。
スイッチやコンセントがない場所を選ぶと、L字やコの字、ロの字カットの必要がなく、より作業が簡単なのでおすすめです。
実践・エコカラットをDIY1.用意するもの
普段から家具などのDIYに慣れ親しんでいる人なら、家にある工具である程度足ります。はじめてのDIYなら、ある程度工具を揃える必要があります。出費にはなりますが1度買ってしまえば今後も違う箇所にエコカラットを貼ったり他のDIYに役立つものばかりです。
まずは施工場所を決めよう
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今回施工する壁はリビングの一面です。テレビの後ろから、ワーキングスペースを設置している壁になります。Beforeは白い壁紙で殺風景な印象です。
横幅は大体6m、高さはマンションのため梁がありその下までなので2m程度となります。この12㎡の面積で、大体パネル140枚です。1箱11枚なので、13箱の発注となりました。11枚以下で欲しい場合は割高になりますが、バラで販売している業者もあります。
1.エコカラットを発注する
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今回使用したのが「グラナスヴィスト」のホワイト。リビングに貼る人が多く、大変人気のあるデザインです。1箱に11枚のパネルが入っています。
1つのパネルは3030mm×3030mm。約30cmとなります。貼りたい場所の寸法を正確に測り、何枚必要かを算出。エコカラットは割れやすい素材ですので、余分で何枚か購入しておくことがおすすめです。途中で足りなくなると、作業がその日は中断してしまいます。
2.必要な道具を準備する
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はじめての方におすすめなのが、エコカラット用にINAXが出している専用のスターターセットです。これがあると、大抵の必要なものが揃います。また透明のケースに入っているので、自分が用意した工具も入れ、今後いろいろいろ使える「DIY工具セット」BOXとしても使えるのが嬉しいですね。
下記に紹介する工具のうち、◆が付いたものはこのスターターセットに入っているものです。それ以外は個人で用意したものです。
専用接着剤「スーパーエコぬーる」
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これは20kg入り。大体1㎡塗るのに1kgを使いますので、今回塗る12㎡で半分強を使うことになります。もちろんもっと狭い範囲に貼る場合は、少量のチューブタイプを選びましょう。
初心者の方は、いきなりリビングのような広範囲より、トイレなどの狭いスペースや絵画のようなデザイン貼りで試してみるのもおすすめです。
カラットコーク
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エコカラットを貼った切り口を美しく仕上げます。今回は部屋の角から角までギリギリに貼ったので使用しませんでした。エコカラットのパネルのカラーに合わせてカラットコークのカラーも決まっています。目立たず美しく仕上げるために、専用のカラーを購入しましょう。
くし目コテ
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「スーパーエコぬーる」を塗るのに使用します。エコカラットのマニュアルにある通り、淵が波型になっているものを用意して。フラットなものだと、エコカラットの接着材が理想的な形で貼り付けられません。
簡易盛り
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接着剤を乗せて使います。左官屋さんがこれとコテで塗るのを見たことがある人も多いはず。専用のものを買わなくても、家にあるいらなくなったまな板や下敷きなどでも代用できます。
広範囲に塗るには、一度にたくさんの接着剤が乗せられる大きなものが好ましいです。たくさん乗せるほど重くなりますので、女性の方は必要かよく考えて購入しましょう。
小さめのクシ目コテ
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これはなくても問題ありませんが、細かい箇所を塗る場合にあると重宝します。こちらも購入する場合はクシ目のものを用意しましょう。「スーパーエコぬーる」を盛り板に乗せる時にも、クシ目コテが2つあると便利です。
◆サンドペーパー(ヤスリ)
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エコカラットを切断したときに使います。ロール状なので、使う分だけをカットして。スターターセットに入っています。サンドペーパーは足りなければ100均でも購入可能。
目の粗さがいろいろあるので、大きく削るときは粗いもの、最終的なカット面の仕上げにも目が細かいものがおすすめ。
サンドペーパーホルダー
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なくても問題ありません。より長い範囲にヤスリをかける場合は、ホルダーがあると上下することで自然とフラットになるので簡単です。
ロータリーカッター
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エコカラットは基本、貼りたい場所に合わせてこのカッターで切断します。しかしエコカラットによって物足りない場合も。スターターキットに入っているからとこれに拘らず、自分が使いやすいカッターを用意してもOKです。
エコカラットのカットを失敗すると、費用面で相当なロスになることも。カッター選びは重要です。
カッター
出典: kanon
スターターキットに入っているロータリーカッターだけでも大丈夫ですが、カッターはDIYにはなくてはならないもの。一般的なものも1つ用意しておくと安心です。ロータリーカッターと比べ、簡単に刃を折ることで新調できるので刃が欠けても安心。
小さな子どもがいる家庭では、安全に刃を折ることができる容器も合わせて購入しておくと安心です。
◆グリットソー
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エコカラットをL字にカットするときに使います。カッターだけではエコカラットが割れてしまう場合もあるので、コンセント周辺などコの字やL字カットが必要な場合は用意した方がおすすめです。スターターセットに入っています。
◆楽省スペーサー
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エコカラットを均一な隙間を開けて貼るときに使います。「グラナスヴィスト」にも使い方もいますが、今回は隙間を開けずに貼ったので使用しませんでした。基本的にはこれを使って隙間を開けて貼ることがメーカーから推奨されています。
◆定規
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左が「L字切断定規」、右が「切断ガイド付定規」です。切断ガイド定規はエコカラットを切断するときに大変便利です。家にあるもので代用しても問題ありません。スターターセットに入っています。
◆スケール付切断台
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この上でエコカラットを切断します。特にこれである必要はなく、ダンボールや家にあるもので代用する人も多いです。床が傷つかず、エコカラットが割れずに切断できる少し柔かい台を用意しましょう。スターターキットに入っています。
マスカー&マスキングテープ
出典: kanon
床を養生するときに使う「マスカー」と接着剤を余計なところに付けないように使うマスキングテープです。床の養生は家にあるもので代用できます。
マスキングテープと1m幅のビニールがくっついているマスカーは、短時間で養生が簡単にできるので、1つ持っておくとおすすめです。
【スターターセットの内容】
出典: www.amazon.co.jp
エコカラット スターターキット■切断・加工用工具セット【ECT-P7】LIXIL
◆含まれているもの:1.ロータリーカッター 2.グリッドソー 3.スケール付切断台 4.切断ガイド付定規 5.L字切断定規 6.サンドペーパー 7.加工マット 8.楽省スペーサー 9.スターターキットケース
¥9,576(税込)
※最新の情報は商品ページをご確認ください商品ページへwww.amazon.co.jp
ロータリーカッターを持っている、L字カットをしない、楽省スペーサーは使わないなど、スターターキットを購入しない人も多いです。1つ1つ揃えるのが面倒、はじめてのDIYで何を選んでいいか分からない人にとっては、とても便利はキットになっています。
実践・エコカラットをDIY2.エコカラットを切る
エコカラットをDIYする上でもっとも心配なのが、「自分できれいに切断できるか」ではないでしょうか?割らずにきれいに切断するには、とにかく慎重に作業することです。慣れてくると直線カットは失敗することもなく簡単にできます。
カットする部分の決定
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今回使用した「グラナスヴィスト」は端が凸凹になっています。そのため端になる部分は、出っ張りをカットすることに。この作業を省きたい場合は、端が凸凹になっていない、カットが必要ないデザインのパネルを選ぶのも1つの手です。
今回は左右でトータル14枚のパネル、そして部屋の上から貼ったため最下部の18枚をカットしました。
1.カッターで切れ目を入れる
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カッターで切れ目を入れます。基本的にエコカラットの切断は切るだけではできません。「割る」ことになります。その割るための切り口を付けるイメージです。必要以上に深く切れ目を入れると、エコカラットが割れてしまうことも。あくまで数ミリ程度のカットに止めます。
2.エコカラットを割る
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切り口から割ります。力を入れる前に、必ず他の部分がつられて割れないように反対側もしっかりと押さえましょう。スターターセットの「切断ガイド付き定規」が、適度な重さで抑えとなります。
割った後の断面
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ほんの少しの力で簡単にパキッと割れます。割った断面を見ると分かりますがエコカラットの内部はタイルとはまったく違い、黒っぽくもろい材質。多孔質セラミックスという素材です。
3.サンドペーパーで仕上げる
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ヤスリをかけて、切断部をきれいに整えます。このときに広範囲を直線にするにはサンドペーパーホルダーがあると便利です。ホームセンターやAMAZONなどでも、もちろん手に入ります。よりリーズナブルに、とお考えなら100均の「ダイソー」でも取扱があります。
これでエコカラットの下準備は完了です。
実践・エコカラットをDIY3.壁紙を剥がす
壁紙をその家によってどのようは壁にどのように貼ってあるのか、さまざまです。今回はマンションの一般的な壁紙を剥がしています。あくまで参考としてご覧ください。
1.床の養生を忘れずに
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ホコリや細かいゴミが発生したり、床に接着剤が付いてしまう場合があります。作業の前に必ず床を保護しましょう。今回は壁一面にエコカラットを貼りますが、壁の一部分にポイントとして貼る場合は、貼らない壁にマスキングテープなどを貼って保護しておきましょう。
2.壁紙をカッターで切る
出典: kanon
カッターで壁紙を切ります。この際、壁紙を深く切りすぎると剥がさない部分まで傷を付けてしまいますので、様子をみながら深さを決めましょう。このカッターの切り口と壁紙の繋ぎ目から剥がすと、簡単に剥がすことができます。
できるだけ広い面で破かずに剥がすのが、短時間で作業を終えるポイントです。
3.壁紙を剥がす
出典: kanon
家族でDIYを楽しみながら行っている場合、子どもが最も楽しいのがこの「壁紙を剥がす」作業です。普段は汚してはいけないといわれている壁紙。思いっきりビリビリできるとあって、子どもは大興奮で手伝います。
親にとっては、壁紙剥がしは子どもにまかせて、小休憩できる貴重な時間です。
【注意】クロスの上から貼れる場合も
エコカラットは壁紙を剥がしてから貼るか、壁紙の上から貼るか、リフォームのプロで専門家でも議論になるそうです。結論からいうと、かならず剥がさなければいけない(エコカラットが完璧な状態で貼り付かない)壁紙かどうか分からない場合も多いので、剥がすリフォーム会社が多いとのこと。
しかしポイント貼りなどの場合は、剥がさないケースも多いです。自宅の壁と壁紙の材質をよく理解した上で決めましょう。
実践・エコカラットとDIY4.エコカラットを貼る
いよいよエコカラットを貼ってきます。ここまできたら、案外貼る工程は次第に仕上がっている様子を見ながら楽しく行えます。
1.貼る範囲を決める
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接着剤「スーパーエコぬーる」を塗ります。塗ってから30分以内にパネルを貼らないとスーパーエコぬーるが乾いてくるので、手早く塗っていきます。マスキングテープを利用して、必要な部分以外に接着剤が付かないようにして。
今回はパネルの切断面が部屋の最底部にくるように上から貼っていますが、下から貼っていくのが最善だといわれています。上から貼る場合は重みでパネルがズレてこないように注意します。
2.接着剤を塗る
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決めた範囲に「クシ目コテ」を使って接着剤「スーパーエコぬーる」を塗っていきます。本来、山形(扇形)にクシ目コテで塗っていくことが正しい方法。しかしこの「グラナスヴィスト」のように、一部のパネルは真っ直ぐ横のラインで大丈夫なものもあります。
そのパネルにあった塗り方で波型を付けていきましょう。
3.エコカラットを貼る
出典: kanon
接着剤を塗った箇所に、エコカラットを貼っていきます。貼る順序に決まりはありませんが、今回は部屋の右端から2段で左に向かって貼っていく流れ。
エコカラットの隙間に接着剤が適量入るように、ほんの少しエコカラットを上下左右に揺らして。接着剤を馴染ませてから強く押して壁に固定します。
「水平器」があればより正確に
出典: kanon
このペースで「接着剤塗って、カラットを貼る」を繰り返します。今回は上下2列で横に向かって貼っていくことに。水平を保つため、「水平器」を利用して壁の真ん中から両端に向かって貼る人も。下から上に向かって貼っていく人もいます。
4.端には切断したパネルを
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今回使用した「グラナスヴィスト」は端が凸凹のためカットしています。最後のパネルは事前にカットして用意しておくより、最終的に使用する段階でカットすることが望ましいです。
パネル自体にもわずかな誤差があったり、隙間が途中空いたりで数cmの誤差が発生する可能性があります。また部屋も、完全に水平直角ではないことが多いです。この誤差を最後にカットすることで調整しましょう。
5.壁全体に貼っていく
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2列が終わったら、今度は下の段も同じく右端から左端に向かって2列で貼り付けていきます。後はこの工程を繰り返して壁を埋めていけば、完成も間近に。
6.コンセント周りについて
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エコカラットを貼る上で、スイッチやコンセント部分の処理をどうしたらいいのか悩む人が多いです。今回施工した壁はスイッチはありませんが、下の方にはコンセントがありました。
一番きれいに仕上げる方法は、エコカラット専用の「コンセントスペーサー」を利用する方法です。しかし今回は壁の下部で家具により隠れる場所であることから、エコカラットをくり抜くだけのシンプルな方法でコンセントを回避しました。
隙間はカラットコークを利用する方法も
と同じく、下部(下からエコカラットを貼った場合は上部)も壁のサイズに合わせて切断する必要があります。今回は巾木まで2cmの隙間が空きました、プロにお願いすると、タイルを細く切断してこの隙間も埋めていく作業をする場合が多いです。
しかし家具で見えない場所であり、隙間部分はあらかじめ白い壁紙を残しておいたので、そのままの状態としました。切り口にならないので、カラットコークでの補修も行っていません。
コンセントスペーサー
¥983(税込)
※最新の情報は商品ページをご確認ください
コンセントスペーサーは1連、2連、幅広の3連とサイズがいろいろ。自宅の必要箇所に適したサイズを選んで。専用製品ではありますが、エコカラットの厚さによっては側面に隙間ができることもあります。水がかかる場所では使用できません。
カラーはホワイトとミルキーホワイトの2色展開。
7.完成
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以上でエコカラットのDIYは完成です。専用接着剤「スーパーエコぬーる」は乾きも早く臭いもなく、貼ったその日から何の問題もなく暮らせます。
今回利用した「グラナスヴィスト」のホワイトは真っ白ではなく、ところどころベージュのような色がついていて、表情が出やすいデザインと柄になっています。単調にならないので、リビングのような広い壁にとても適しています。
BeforeとAfterを比べてみよう
実際にエコカラットを貼ることでどのように雰囲気が変わったのか、見てみましょう。
リビング【Before】
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真っ白な壁紙がどこか寂しげな印象。シンプルと殺風景は紙一重なので、絶妙なバランスが要求されます。アートなどを少し足して、壁面デコレーションした方がよい雰囲気。しかしマンションでは、重さのあるフレームなどを飾るのは、実際には壁の構造上困難なケースも。
リビング【After】
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エコカラットを貼ることで、空間に動きが出ました。これなら壁に大きなフレームアートなどを飾らなくても、寂しくありません。むしろ無駄がなく殺風景が解消されて、スタイリッシュな雰囲気に。
ごちゃごちゃとしたインテリアが苦手な人は、壁自体に表情を出すのはおすすめの方法です。
フレームアート【Before】
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白い壁のクロスと白フレームの組み合わせは、どこか物足りない印象です。白い壁をおしゃれにデコレーションするには、フレームの数を増やしたり、もう少し色味を増やした方が変化が出て華やかに。
フレームアート【After】
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白い壁より格段にフレームアートやフラワーベースが引き立ちます。白でまとめたインテリアが好きな方は、全て白だからこそ、いろいろな素材で表情を出すのがおすすめ。
エコカラットに穴を開けるのはDIYでは難しいので、フレームを飾りたい場合はピクチャーレールの設置がおすすめです。またはこのように、ただ立て掛けるだけでも。
ワークスペース【Before】
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白を基調としたワークスペースは落ち着きますが、やはりどこか物足りない印象。壁に壁面棚を付けて飾りをしたり、もう少し明るい印象のディスプレイをしたくなります。
ワークスペース【After】
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寂しかった壁が気にならなくなりました。むしろスッキリとしたワークスペースとして、棚は不要な印象です。マンションの梁があるため最上部からエコカラットを貼ることはできませんが、フラットな壁で最上部から貼るとより海外風の素敵な壁になりそうです。
エコカラットの人気施工場所とは
エコカラットはペットの臭い対策にもなったり、優れた消臭と調湿機能をもっています。その効果を最大限いかすために特に人気の施工場所は「リビング、トイレ、洗面、玄関、寝室」の5箇所です。
リビング
出典: ecocarat.jp
リビングにエコカラットを貼ると、部屋の雰囲気がとても変わり、より自分好みのインテリアに合う空間を演出できます。部屋全体にエコカラットを貼るとしつこい印象になりますので、壁の1面だけを選んで貼るのが主流です。
TVボードの後ろの壁など、窓が少ないシンプルな壁が適しています。またダイニングテーブル近くの壁に施工するのも人気です。壁全体ではなく、絵画のように飾る「デザインパッケージ」もあります。
トイレ
出典: ecocarat.jp
トイレで一番気になるのが臭いがこもること。エコカラットには消臭にも適しています。エコカラットがアンモニア臭などの成分を吸着して空気爽やかに。珪藻土よりも優れた脱臭力を発揮し、もうトイレの臭いに悩むことはなくなります。
エコカラットプラスを選べば、掃除もより簡単に。水ぶきができるので、常に清潔なトイレを維持することができます。
洗面所
出典: ecocarat.jp
エコカラットプラスは、ビニールクロス並の防水力があります。優れた調湿機能を持ちながらも水を吸収しにい貴重な素材です。もちろん洗面所の水回りにも問題なく使え、お風呂場や洗濯機からの嫌な臭いも消臭します。
玄関
出典: ecocarat.jp
家の顔ともいえる玄関。しかし靴箱をはじめ臭いが気になる場所でもあります。玄関にはエコカラットを部分張りするのも人気。ミラーなどを合わせてデザイン貼りにすると、見た目もとてもおしゃれなアクセントになり、玄関の印象が変わります。
エコカラットを貼れば、もう臭いを気にせず、ゲストを迎えるときも安心に。ペットを飼っている家庭の心配も取り除いてくれます。
寝室
出典: ecocarat.jp
寝室にもエコカラットは最適です。特に冬場は、結露などでジメジメしがち。毎日何時間を大切な睡眠で過ごす場所ですから、常に気持ちいい空気を保ちたいものです。
貼る範囲にもよりますが、エコカラットを貼ることで結露が大幅に減ったという口コミが数多くあります。
子ども部屋
出典: ecocarat.jp
子ども部屋はいつでもきれいな空気を保ち、健全な成長へと繋げたい大切な場所です。幼い子どもはもちろん、自分の部屋で過ごすことが多くなる中高生の部屋にも、調湿効果の高いエコカラットは最適。子ども部屋に似合う、可愛らしいデザインも揃っています。
DIYした人のブログをチェック
「MACHOLOG」
リビングや廊下に人気のグラナスルドラのグレーをDIYを紹介しています。リビングのテレビボードの後ろに施工していますので、同じ箇所で考えている人は要チェックです。多角タイプのトップライトでエコカラットを照らすなど、参考になるアイデアも。
「koujinz blog」
リビングに人気デザインの「ロック」を施工。かなり細かく丁寧な作業が見受けられます。壁紙のはがし方や「楽省スペーサー」の使い方、L字カットなど、参考になる内容。コーキング剤の使い方や仕上がりも、プロ顔負けの美しさです。
「ゆうすけの徒然なるままに…」
子どもと一緒にクローゼット内部を楽しくDIYしている姿が書かれています。他にも洗面所の洗濯機の上、トイレなど臭いと湿気の気になるところを中心に。まずは人に見られないクローゼットからはじめてみるのは参考になるアイデアです。
エコカラットの施工場所別・人気デザイン
数多いデザインの中から1つを選ぶのは楽しくもあり迷うもの。実際に貼っている画像をいろいろ検索して、よりイメージを膨らましましょう。
エコカラットとエコカラットプラスの違い
エコカラットには、「エコカラット」と「エコカラットプラス」があります。その違いは、まず調湿性能の違いです。エコカラットプラスの方が、吸放湿度が+30%アップとなっています。
気になる臭いを軽減する性能や、有害物質を低減させる能力もアップしています。また掃除も、エコカラットプラスは水が染み込みにくい素材になっているので、水ぶきができて簡単です。
リビングなどはデザイン重視でエコカラット、水回りなどはエコカラットプラスの性能重視で選ぶのがおすすめです。
【リビング】グラナスヴィスト
出典: ecocarat.jp
グラナスヴィストは3色展開。その中でも特に人気があるのが、ホワイトです。リビングに貼る人が多く、ブログで施工した人も多くは、このカラーを選択しています。
より他の壁と差をつけて部屋のアクセントとしたい場合、ベージュも人気。全ての面に施工するより、一面だけをエコカラットにした方がスッキリして程よいです。玄関や廊下にもよく使われているシリーズ。
【リビング】グラナスルドラ
出典: ecocarat.jp
シックでモダンな印象のグラナスルドラ。モノトーンのインテリアには、グレーが人気です。カラーバリエーションは、その他にもダークグレー、ブラウン、ホワイト、ベージュが。ホワイトは玄関や廊下にも好まれています。
【寝室】ランド
出典: ecocarat.jp
マンションなどによくある梁(柱)。寝室やリビングの柱部分にエコカラットを貼るのも人気です。壁とデザインを変えて組み合わせれば、より部屋が洗練した印象に。
「ランド」のようなレンガ調のものを選ぶと、より柱らしく素敵な印象になります。カフェ風のダイニングにもぜひ利用したいシリーズ。
【寝室】たけひご
出典: ecocarat.jp
シンプルなたけひごは、飽きのこないデザインが魅力。リビングから寝室まで場所を問わずに使われています。特に和室のエコカラット選びに迷ったらおすすめ。スタイリッシュでモンダンな和室に大変身します。もちろん洋室にも。落ち着いた大人っぽい仕上がりになります。
公式HPのシュミレーターで体験
エコカラットを使用した空間のイメージをシュミレーターで見ることができます。ルームタイプとインテリアカラー、そして気になるエコカラットの種類を合わせるだけの簡単操作。好みのコーディネートが楽しめます。
作ったものを保存できるので、後で候補を比較することも可能。
デザインパッケージも人気
出典: ecocarat.jp
デザインパッケージもはじめてのエコカラットにおすすめのアイテムです。デザインやサイズを選んで購入します。必要な枚数が入っているので、現場でエコカラットをカットする必要はありません。
必要な量の専用接着剤「スーパーエコぬーる」や樹脂製ヘラ1個、見切り材(コーナーピース付) が付いているので、簡単に絵画のようにエコカラットを飾ることができます。
失敗したエコカラットは……
DIYで余ったエコカラットは捨てたらもったいないです!吸湿効果の高いエコカラットは、余ったら下駄箱の中など、湿気や臭いの気になる場所に入れておきましょう。貼る必要はありません。置いておくだけで、効果を発揮してくれます。
コツ・ポイント
エコカラットのDIYはそれほど難しくありません。ただし初心者は数枚割ることも覚悟して挑みましょう。大切なのは正確な採寸と準備。途中で必要な工具がなかったり枚数が足りなくならないように、事前の用意は怠らないようにします。部屋の雰囲気が変わると気持ちまで新鮮になります。ぜひ家族でエコカラットのDIYを楽しみましょう。
当社は、この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。